メールボックス数の計算方法
出発点は、月あたりではなく1日あたりに送る必要がある新規メールの件数です。それを1つのメールボックスに課してよい日次上限で割り、切り上げます。これが素のメールボックス数です。実際には、バウンスの急増後に冷却中だったり、送信よりも返信対応で手一杯だったりして、常にいくつかのメールボックスが停止しているため、その上にバッファを加えます。
mailboxes = ceil( ceil(target_per_day / sends_per_mailbox) x (1 + buffer) )
domains = ceil( mailboxes / mailboxes_per_domain )
Example: 1,000 a day at 30 per mailbox with a 20% buffer
= ceil(34 x 1.2) = 41 mailboxes = 14 domains at 3 per domain月間送信量は、日次目標に送信日数を掛けたものです。週5日なら月あたり約21.7送信日となるため、1日1,000件は月30,000件ではなく、およそ21,700件になります。リストの規模と送信ツールの上限は、この数字を基準に計画してください。
メールボックスあたり20〜30件が安全圏とされる理由
Google Workspace は1日30件をはるかに超える送信を許可していますが、コールドメールで意味を持つのはハードな上限ではなくレピュテーションです。見知らぬ相手に一方的なメールを送る新しいメールボックスは、苦情率、バウンス率、エンゲージメントで評価されます。各受信箱を控えめで人間らしい送信量に保てば、数日の不調があってもブロックされずに吸収できる余地が生まれます。
- 日次上限には、初回接触だけでなくウォームアップのトラフィックとフォローアップも含めて数えましょう。
- 午前9時に一斉送信するのではなく、ランダムな間隔をあけて営業時間中に分散させましょう。
- 1ドメインにつき2〜3個のメールボックスにとどめ、問題のある受信箱ひとつがドメイン全体を巻き込まないようにしましょう。
- 新しいドメインは段階的にローテーションへ入れましょう。同じ朝に15個の新規ドメインを一斉投入してはいけません。
目標送信量に必要なメールボックス数が想定より多くても、それが正しい答えです。少ない受信箱に1日60件や80件を押し込む代替案は、サブスクリプション費用の節約分よりも、焼き切れたドメインの損失のほうが大きくなるのが通例です。
インフラの実際のコスト
継続的にかかる費用は、メールボックスとドメインの2つです。リセラー経由で購入する Google Workspace のメールボックスは通常、1メールボックスあたり月数ドル程度に収まり、.com の更新料は年間でサンドイッチ1個分ほどです。ドメインは書面上は安く見えますが、数十個必要になると、登録、DNS設定、更新にかかる時間が金額と同じくらい積み重なります。
この計算ツールでは両方の単価を編集できるので、現在のプロバイダーをリセラーやオールインワンのプラットフォームと比較できます。送信ツール、データ、人件費は含まれておらず、それらはROI計算ツールで扱います。InboxOneはSPF、DKIM、DMARC、MXの自動設定をメールボックスに同梱しているため、上記のドメイン数が、手を触れずに済む唯一のDNS作業になります。
ウォームアップが変えるのは期間であって、必要数ではありません
新しいメールボックスは、いきなり日次上限で送信を始めることはできません。ウォームアップ期間中、各受信箱はわずかな件数から2〜4週間かけて目標値まで段階的に増えていきます。チャートで利用可能な送信量が目標線に向かって上昇していくのはこのためです。特定の日に全量が必要なら、そこから逆算して早めに払い出しを始めるか、ランプの大半を省略できるウォームアップ済みメールボックスを購入してください。
ウォームアップ中は送信量が少ないため、同じメールボックス数でも1か月目の配信数は2か月目より目に見えて少なくなります。クライアントや営業担当への期待値もそれに合わせて設定し、最初の数週間はパイプラインづくりではなくレピュテーションづくりの期間と捉えてください。


